気分の落ち込みが続き、日常生活に影響が出る病気です
うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が長く続き、日常生活や仕事、学業に支障をきたす病気です。単なる気分の変化や一時的な落ち込みとは異なり、脳の働きや神経伝達物質のバランスが関係しています。
当てはまる症状
こんな症状はありませんか?
- 朝起きられない日が続く
- これまで楽しめていた趣味に興味がなくなった
- 集中力が続かず、仕事や家事が手につかない
- 食欲や体重の変化がある
- 将来に希望が持てない
原因・背景
うつ病の原因は一つではありません。脳内の神経伝達物質の変化、性格的な傾向、長期的なストレス、生活環境などが複雑に関係しています。「自分の気持ちの弱さ」のせいではなく、体の病気と同じように治療が必要な状態です。
治療方法
- 初診での問診・必要に応じた検査
- 薬物療法
- 精神療法(カウンセリング)
- 生活習慣の改善(睡眠・食事・運動)
回復までの経過
症状や生活状況によって異なりますが、数週間〜数か月で改善が見られることもあります。再発予防のためには、症状がよくなってもすぐに治療をやめず、医師と相談しながら継続することが大切です。
受診のきっかけ例
「こんなときはご相談ください」
- 2週間以上、気分の落ち込みや疲れやすさが続く
- 職場・学校・家庭での生活に影響が出てきた
- 家族や周囲から「前と違う」と心配された
家族・周囲の方へのアドバイス
- 否定や過剰な励ましは避け、気持ちを受け止める
- 日常生活のサポート(食事・家事の分担)
- 必要に応じて家族自身も相談・カウンセリングを受ける
よくある質問(FAQ)
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薬は一生飲まなければいけませんか?
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多くの場合、症状が安定し一定期間が過ぎれば少しずつ減らしていくことが可能です。
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カウンセリングだけ受けることはできますか?
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状況によりますが、可能な場合もあります。まずはご相談ください。
当院でできること
当院では、うつ病の診断・薬物療法・カウンセリングのほか、生活改善のアドバイスや再発予防のサポートも行っています。入院が必要な場合は、連携病院をご紹介します。

症状が気になるときは、早めの相談が回復への近道です。
一人で抱え込まず、まずはお話を聞かせてください。